昨日から読み始めたのは、「影響力の武器〜なぜ人は動かされるのか」(ロバート・B・チャルディーニ著)です。

本を読み返すといつも新しい発見があります。
これまでは初めて読んだときよりも成長しているから違うポイントに興味を持つせいだと思っていたのですが、それ以上に仕事に活かせる内容かどうかで気になるポイントがかわるんだと思うようになりました。
この本は5年前に神田昌典さんの本の参考文献の中にあったもので、神田さんが参考にしている本はどんなものなんだろうという興味本位から購入しました。
購入して一気に読んだと思うのですが、書かれていた内容の一部を抜粋してダイレクトメールに活用したぐらいでほとんど印象に残りませんでした。
昨日は大きく違いました。
仕事に活かせることが溢れかえっていたのです。
まだ4分の1も読んでいないのですが、面白くてしかたがありません。
今日はその中でも「一貫性」の説明の中にある具体例を簡単にご紹介します。
一貫性の原理というのは、自分が行った行為を貫き通したいという人間の特性を表します。マーケティングではその特性を利用して小さなYESから目標までYESを続けさせることで商品を販売するなどのテクニックがもちいられたりします。
一貫性についての具体例はいくつかあったのですが、その中でもあやしい宗教のようなセミナーに著者と友人が参加したときの話が秀逸でした。
主催者側に対してその友人が、紹介するプログラムの矛盾点を指摘し、最後には反論できないという結果になり主催者側の権威が喪失した形でセミナーが終了したのですが、たくさんの人がそのプログラムに参加申し込みをしたのです。
著者と友人は不思議に思って申し込んだ人3人にそのプログラムのいい加減さについて理解できないのかと質問したところ見事に理解していました。
申し込んだ理由を聞くと
友人のつっこみが原因だというのです。
ある人は今日は申し込むつもりがなかったのにこのまま家に帰って今日の内容を冷静に考えると2度と申し込む気持ちにならないと思って慌てて申し込んだということです。
商品の内容を自分の一貫性の心理がうわまった例でした。
この本には返報性の法則やその他、普通では理解しがたい行動をとってしまう人間の心理についていろいろな具体例を紹介してくれています。
知っていて損はないので購入されることをおすすめします。
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チラシ・DM.COM
本日のおまけ画像
以前ご紹介した父の日のうまいマーケティングの母の日バージョンです。

近所のスーパーの焼き鳥コーナー前に置かれていました。
父の日は焼き鳥でもいいけど、ケーキコーナー前に置いたほうがよかったのでは?とひとりつっこみをしてみました。
これも返報性の法則を活用したものかもしれませんね。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
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